東電OL殺人事件-再審か
写真の本は、数年前に読んだ「東電OL殺人事件」です。1997年に起きた事件の実録です。
事件は「東電のエリート役職だった美人OLが、売春婦をやっていた。そして、客のネパール人に殺された」という、かなり話題性のあるものでした。裁判では、直接の証拠がなく冤罪と言われながらも、ネパール人ゴビンダさんの死刑が確定しました。
ところが、今日のニュースによると、新たな証拠がみつかり、再審の可能性が出てきた、ということです。海外からの出稼ぎ労働者はたいへん立場が弱いですから、冤罪支援者はいましたが、覆らないだろうなと思っていたのですが。
ちなみに、2005年に開催した元在ネ大使の講演では、海外からネパールへの出稼ぎ送金額は年間2000億円を超える!、とのことでした。ネパールは、海外出稼ぎで経済を作っていかなければならないのが現実。その社会の犠牲者とも、言えます。
私が初めてネパールに行ったのは、1996年12月。この事件は、その翌年1997年3月8日に起きました。その後、2001年に東ネパール・イラムに行きましたが、そこがゴビンダさんの故郷ということを、全く知りませんでした。
その後、続編「東電OL症候群」が出ています。