留学生、ふるさとに学校を建てる

昨晩、サパナのwebサイトアクセス数が、いつもの3倍になりました。その日放映された、ネパール関連番組の影響のようです。

その番組は、東大大学院を卒業して日本で暮らす、ネパール人元留学生が主人公。彼のふるさとは、住人900人の山村です。日本で学び、教育の重要性を思い知らされた彼は、ふるさとの村に学校を建てました。そして、完成後、勉強に励む生徒達を訪問する、という内容でした。

放送後、番組サイトを見ると「感動した」「教育支援に協力したい」など、熱いコメントがたくさん寄せられていました。

この番組は、山村の出身者自ら学校を建設する、というストーリーでした。一方、ネパールでよくあるのは、観光客が関わるものです。トレッキング、観光で訪れた外国人が村の人と仲良くなり「村に学校がない、100万円くらいで学校は作れる」と言われる。その程度でできるならと、支援する。建設が始まり再訪すると、村人総出の大歓迎を受ける…

写真の学校は、外国の支援で建てられたそうです。アンナプルナ山群が間近に見える日、生徒たちは、校庭に寝そべって勉強をしていました。

貧しい国に手をさしのべるという行いは、大切なことです。ただ、国際協力、途上国支援は、その国を十分知り、支援後の影響を考えた上で行うことが不可欠です。友情、同情による一時的な高揚感で行われた支援で、大きなダメージを受ける場合があることも、忘れてはなりません。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA