ネパール人初の難民認定-その後

 前回ブログで、ネパール人初の難民認定について書きました。

元国王派のネパール人夫妻が、反国王派から迫害をうけ来日。5年かかって難民認定を受けたという、朝日新聞のニュースを元にしたブログでした。

2001年、国王一族と関係者が殺される、事件が起きました。暗殺されたのは、写真のビレンドラ国王。その実弟ギャネンドラが、新国王となりました。新国王は元々悪評高かったのですが、国王としての施政も最悪。民衆の大規模な抗議により、失脚。王制は廃止され、反政府活動を続けていたマオイスト(毛沢東主義派)も政権に加わり、新しい国作りを始めました。

つまり、それまで国王派を迫害していたマオイストは、他政権とも和合し政権にもついたわけです。つまり、認定の理由になる迫害という状況は、とうに無くなってるはずなのに、なぜ認定されたのか?

ということで、あるネパールの人に聞いてみたところ、こんな返事でした・・・

「調査不足の日本側が悪い。現在の状況で、国王派だったというだけで迫害されることはあり得ません。」

この夫妻は2010年に認定申請をした際、「和平プロセスは進んでいる」とのことで却下されたそうです。当時はマオイスト含めた新憲法制定の議会が進んでいたので当然といえます。それなのに5年たって受理された理由は何なんでしょう??現在、内戦中のシリア人4人が難民認定を却下され、認定訴訟を起こしている状況を見てもどうも腑に落ちない・・・

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