深遠なるネパール語の教え

祭りの供え物を見るディディ

写真に写っているような女性を呼ぶ時、その言い方に、ネパールらしさを感じたことがあります。

サパナで、ネパール語のテキストを作ったことがあります。30代のネパール人留学生の男性と女性に、監修してもらいました。まず、留学生の二人と、挨拶「ナマステ」の章から作り始めました。

ネパールではインドと同じく「ナマステ नमस्ते」が挨拶。そして、相手が年上の女性であれば「ナマステ ディディ(お姉さん)」、年下であれば「ナマステ バヒニ(妹)」と、付け加えます。

私が「年上か年下か、はっきりしない時の言い方は?」と尋ねると、彼らは躊躇なく、「もちろん、ディディを使う」とのことでした。ディディには、尊敬の意味があるから、ということでした。

女性は若く見なければ怒られる、という日本との違いを、知りました。その後、ネパールに行くたび、お年寄りへの対応の違いを、見てきました。経済成長、生産性、商品価値が第一目標の国には、到底、望めない価値観なのかも知れません。

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