ネパールのストライキ

先日、外務省から、カトマンズを含む地域で「バンダ」が計画されている、という渡航注意情報がありました。「バンダ」という言葉を聞いたのは、10数年ぶりで驚きました。

バンダはネパール語で、ストライキのことです。1996年から2007年まで、マオイストという反政府組織による内戦がありました。マオイストは、自分たちの力を誇示するため、商店の休業、通行止めなどを強制し、従わない者には暴力をふるいました。それは2007年、国王が退陣するまで続きました。その「バンダ」がまた再来するとは?

実は、2000年の年末に行ったツアーでは、バンダにまつわる忘れられない思い出があります。

カトマンズに到着すると、現地ツアー会社から驚きのお知らせがありました。「バンダが始まったので、ツアー行程の順番を急遽、真逆にする。ナガルコットからの帰路は通行止めになっているので、徒歩移動になる。」というのです。計画では、一部は徒歩でと考えていました。でも、ほとんどを徒歩にしなければならないとは。

結局、6~7時間の徒歩移動となりました。ところが、普通なら車で通りすぎてしまう道々や集落で、色々な出会いがあり、とても思い出深いウォーキングとなりました。

写真は、チャングナラヤンからバクタプールへの途中、この地域に暮らす母姉妹との出会い。  

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今回のバンダの理由は、マオイストチャンド派のメンバーが献金強要で逮捕されたこと・・らしいです。でも、現政権はネパール共産党、つまりマオイストです。相変わらずよくわからないネパールです。

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在ネパール日本国大使館からの注意喚起

 当館が入手した情報によれば、マオイストチャンド派(Biplav group)が7月31日(水)終日、ネパールのBagmati、Narayani、Janakpur(Ramechhap、Dolakha)地域においてバンダ(ゼネラルストライキ)を行う予定があります。バンダの名目は、マオイストチャンド派リーダーやメンバーの逮捕に対する抗議であるとのことです。

 バンダにおいては、一部交差点や主要幹線道路において、車やバイクによる交通が妨害される可能性があります。過去には車が燃やされたり、投石を受けたりするなど過激化した例も確認されていることに加え、今回のバンダでも警察を標的とする可能性があります。また、今回のバンダは地域が限定されて行われる予定とのことですが、Bagmati地域には首都カトマンズも含まれており、その他の地域への影響も予想されますので、当日は十分注意してください。
外務省渡航情報

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