このページでは、これまでの講座・講演会の概要をスライドや動画で紹介します。

スライド

地勢、気候、民族、歴史の要点を知り、ネパール全体をとらえます。(2:56)

[地勢]

*約5千万年前、インドとチベットを載せたプレートがぶつかり、ヒマラヤ山脈ができた。
*ヒマラヤ山脈は高さ8800m、インド国境沿いは低い平地。
*国土は230km×800kmの長方形で、海のない国。

[気候・季節]

*北は寒冷、南は亜熱帯、西は乾燥、東は高湿の気候。
*モンスーンがヒマラヤ山脈にぶつかり、恵みの雨となる。
*モンスーンを中心とした、一年の祭事。

[民族]

*民族数は125、古いカースト制度があり、複雑な社会。
*ヒンズー教と仏教が混在し、生贄の風習が残る。
*標高により、民族が違う国。

[歴史]

*紀元前、ブッダが生まれた。
*9世紀、ネワール族が、今も残るネパール文化を作った。18世紀、ゴルカ王国がネワール族を征服した。
*2001年、王族殺害事件、2008年、王制廃止。連邦民主共和制に変わった。
*ITなど新産業で、古代の社会から、大きく変わろうとしている。

動画

ブッダ降誕の地から、世界遺産の古都、ヒマラヤ山村、祭り、残照のエベレストを探訪します。(全編10分)

 ブッダ生誕の地ルンビニ
 世界遺産の古都バクタプール
 ヒマラヤを望む小学校
 恵みの雨を祈る山車祭り
 夕日のエベレスト

ルクラ空港から2日歩いて、エベレストを望む丘に辿り着く。「エベレスト街道」と呼ばれるその道沿いには、シェルパ族やライ族などの高地民族が暮らしてきた。美しくも厳しい大自然の中での暮らし、そこに、登山・観光ビジネスが大きな影響を与えている。

講座

配布資料
[ヒマラヤができるまで]

●大陸移動
約5千万年前、インドオーストラリアプレートがユーラシアプレートの下にもぐりこみ、ユーラシアプレートが押し上げられた。プレートが接する部分はヒマラヤ山脈となり、その北側はチベット高原となった。現在の形は2千万年前にできたといわれる。

●ヒマラヤ山脈と横断山脈の造山
ヒマラヤ山脈の東部は、複雑に屈曲し横断山脈ができた。ヒマラヤ山脈はチベット高原の川をせき止め、ヤルツァンポ川を作った。

[ヒマラヤが作り出すもの]

●ネパールの気候
モンスーン…5月からインド洋の湿気を含んだ季節風が北上する。それがヒマラヤ山脈にぶつかり、山脈南側(ネパール、北インド)に大雨を降らせ、雨期となる。

●ネパール祭礼のサイクル
5月~9月が雨季で、農業のシーズンとなる。雨季を願う祭り、雨期明けの祭り、収穫祭となり、2~3月の農閑期は、結婚式のシーズン。

●民族の住み分け
標高によって、民族の住み分けが行われていることも、ネパールの特長。南から来た民族、北から来た民族が定住した歴史も、一因となっている。

動画

街道の起点、ルクラ空港からナムチェを超えてエベレストの残照風景へ。シェルパたちの荷運びに、圧倒されながら歩を進める。(全編8分)

 山の斜面にあるルクラ空港
 2日目パグディンを出発
 最後のつり橋を渡る
 ナムチェ・バザール着
 夕日のエベレスト、アマダブラム

カトマンズの北方、標高4300mの山中にあるシヴァ神の眠る湖ゴサインクンダ。毎年8月の満月には、遠くインドからも巡礼者が訪れる。

[講座]配布資料
●ネパール地勢と民族、気候
●ヒマラヤを分断する四河川
●ゴサインクンダへの道筋

動画

ランタン山群の高所に佇む、神の眠る湖群を訪ねる。(全編10分)

 がけ崩れの道を進む
 ドゥンチェ(標高 1950m)
 シンゴンパ(標高 3350m)
 ラウルビナヤク(標高 3900m)
 ゴサインクンダ

ヒマラヤ山麓は、チベット系民族が住むチベット文化圏。アンナプルナ山麓北部の、ヒンズーと仏教混交の聖地ムクチナートを訪ねる。

[講座]配布資料
●ヒマラヤ山脈のチベット文化圏
●ネパール・ムスタン地域の歴史と人物
●ムクチナート周辺の村と寺院

ブッダ降誕の地ルンビニは、ネパールのインド国境沿いにある。ブッダが生れ落ちた地に建つマヤ堂、産湯を使った池、ブッダ誕生を刻した石柱。これらの史蹟を囲む地域は、丹下健三の基本計画に基づき公園化整備が進んでいる。

[講座]配布資料
●ブッダ誕生前の歴史
●ブッダの生涯と聖地を地図で見る
●ブッダ入滅後の歴史、ルンビニ公園

動画

2500年を超えて人類を引き付けるブッダの言葉。ブッダが生まれ落ちた数々の史蹟を照らす夕日。(全編7分)

 ブッダ沐浴の池
 アショーカ王の石柱
 僧院等の遺跡
 発掘調査中のマヤ堂
 タライ平野の夕日

モンスーン直前の5月、巨大な山車がパタンの街に現れる。山車を曳き、恵みの雨を祈り生贄が捧げられる、古代から続くネワール族の大祭。

[講座]配布資料
●ヒマラヤとモンスーンが織りなす風土
●ヒンズー教の世界観と神々
●雨ごいの神話と祭りの行程

動画

雨季直前の湿った空気の中、巨大な山車が大勢の曳手たちと現れる。曳かれる山車を取り巻く喧噪と、停泊地での祈りの儀式。(全編9分)

 巨大な山車が現れる
 ディメの舞いと太鼓
 山車を操る人々
 バターランプを灯し、山車の神に祈る
 夜通し行われる生贄の儀式

親族との別れに号泣しながら、家を出ていく花嫁。古都バクタプールで行われた、今の日本では見られない結婚の儀式に立ち会った。講座では、星占いで進められる儀式のプロセスや、ネパールの家族観にふれる。

[講座]配布資料
●地勢と気候からできる風習
●ネワール民族の生い立ち
●結婚式の季節とプログラム

動画

花婿の村からの参列者たちが、楽団と共に通りを練り歩き式の会場へ。古都の片隅で行われた結婚式には、家族との強いつながりが現れている。(全編14分)

 花婿の村からの参列者
 知人親類と別れの儀式
 新郎の父が花嫁の足に金の輪を
 花嫁と母親の別れ
 花車で、婿の村へ旅立つ

紀元前から続くインド、ネパールのカースト制度。現在も結婚、職業、民族差別等に影響を及ぼす因習を、ネパール人研究生が語る。

[講座]配布資料
講師:スレンドラ・バハドゥール・タムラカール(北大研究員)
●カーストの起源、歴史
●ネパールの民族とカースト
●ネパール人留学生が語るカースト社会

ネパールの二大祭事ティハールとダサイン。ティハール講座では、祭りの儀式を実体験。ダサイン講座では、祭りの歴史、神事などを留学生(スベシュ・ギミレ、ビジャイ・ギリ、サシム・パウデル)が解説。

[講座] チラシ
●ネパールの歴史概観
●王族殺人事件、王政廃止について留学生の見方を聞く
●ダサインの起こり、祭りの内容を留学生から聞く

2015年大地震の復興状況を取材、ネワール族のコミュティ会合への参加、家族のインタビューを行った。もっともトレッキングが盛んなアンナプルナ地域のヒマラヤを取材。

[講座] 配布資料
●ネパール基礎~地勢、歴史、王政から共和国へ
●自然~アンナプルナトレッキングルート
●地震~震災概要、被害状況、支援
●民族~チベット系民族、ネワール族とは?

動画

トレッキング客数が最も多いアンナプルナルート。バンタンティからゴレパニに登り、プーンヒルから朝焼けの山群を望む。(全編7分)

 バンタンティからゴレパニへ
 ゴレパニ峠からアンナプルナ山群を望む
 ダルバートをいただきます!
 早朝プーンヒルへ。朝日のダウラギリ峰

大地震から3年経て今も続く、震災復興の現場を見る。(全編6分)

 パタン旧王宮広場復興現場
 工事の進捗を見守る人々
 ノミをふるう木工職人

ネパールの文化を作り上げたネワール族は、独自文化の継承に力を注いでいる。パタン旧王宮の近くに住む家族が、暮らしや夢を語る。(全編8分)

 家族紹介
 ネワール族衣装の説明
 ネワール料理の説明~ヨーモリ、ウォー
 家族の夢

◆外務省共催講演会「ヒマラヤの国ネパールで今何が起きているのか」
マオイスト、王族殺人事件などの激動期に大使を務めた神長善次氏が、アジアの多様性とネパールを語る

[講座] 配布資料
●アジアの多様性と地域性
●ネパール経済、政治の特徴
●マオイストを中心とした現状

講師:神長善次
京都大学法学部卒。在米国・在フィリピン日本国大使館、欧州共同体日本政府代表部。外務省報道課総括班長、アフリカ課首席事務官、文化第二課長、中近東第一課長、埼玉大学客員教授、宮内庁御用掛(昭和天皇通訳)。
在ジュネーブ国際機関日本政府代表部、在インド・インドネシア日本国大使館各公使、日本体育・学校健康センター理事、在オマーン・ネパール日本国大使館大使、特命全権大使

2001年、王族12人が惨殺された怪事件は、王政を崩壊させる引き金となった。この事件を理解するための、王制の歴史、事件の詳細、人脈背景、連邦共和制国家へ移行していく流れを説明。報道ニュースの映像と共に解説。

[講座] 配布資料
●ネパールの地理、歴史を概観
●ネパール統治体制の歴史
●本事件の流れ、関係者を詳しく

動画

事件発生間もない時期の、各社ニュースの録画

 2001年6月4日のニュース(05:30)
 2001年6月5日のニュース(10:00)
 2001年6月6日のニュース(01:30)
 2001年6月7日のニュース(03:00)

ネパールの大ヒット映画「トラックドライバー」(1994年)を、留学生の同時解説で上映。映画内のネパール語を留学生が解説し、参加者が学習。解説:アニル・シトウラ、スレンドラ・タムラカール

[映画会] パンフレット
●典型的な恋愛パターン、親子、民族などを描写した映画
●民族名、職業、感情などのネパール語を学ぶ
●ネパール料理会

在札のネパール人女性たちを講師にした調理実習。試食後、料理に関したネパール語も学習。ネパールの基礎知識、渡航情報も解説。 講師:ニサ・ダカル、ミヌ・グルン

[料理教室] パンフレット
●ダル(レンズ豆)の定番スープ、鶏肉、大根、芋の総菜
●料理のネパール語を覚える 「じゃがいも」はアル、「辛い」はピロ

◆ムスタン王国~アムチが語るチベット伝統医学
ネパール最北部ムスタンには、チベット本土ではすでに消えた伝統が残る。アムチ(チベット伝統医)が伝える伝統医学、脈診。
講師:ギャツォ・ビスタ 59年ローマンタンのアムチの家系に生まれる。2000年、ロー・クンフェン・メンツィカンチベット医学校開設、ヒマラヤ伝統医師協会会長。(通訳:飯田泰也)

[講座] 講座記録(抜粋)
●ムスタン王国の概要
●チベット仏教の基本
●チベット医学の基礎と薬草体系
●アムチの脈診を体験

①「ヒマラヤの魅力とドルポ地域への支援」
ドルポからチベットへ潜入した川口慧海。作家・根深誠はドルポでその取材を重ね、その縁で橋や教育の支援を始めた。写真:DVD「ヒマラヤにかける橋」根深誠企画撮影より

②「冒険家・植村直巳」
エベレスト登頂などでネパールと深い関わりを持った植村直己が、マッキンリーで消息を絶って20年。個人的な親交、マッキンリー捜索の様子などを振り返る。

講師:根深誠 
ゴッラゾム、シャハーンドク(パキスタン)初登頂。著作は、川口慧海のチベット潜入経路に関する「遥かなるチベット(JTB紀行文学大賞)」、「シェルパ ヒマラヤの栄光と死」他。川口慧海が経由したドルポに固定橋を建設。植村直己の大学山岳部後輩で、植村直己捜索隊員。

スタディツアー訪問が縁で、舞踊公演招へい事業を行ったネパール・サンク村。公演成功をうけて、村人から依頼された診療所設立支援で知った、途上国支援の驚きの実態。

①「開発教育合宿セミナー」2006年 札幌市内
②「NPO 海外での活動」2008年 東海大学国際文化学部

[講座] 配布資料
●ネパールの地勢、民族
●サンク診療所支援の経緯
●計画の概要と破綻

ネパール人留学生を講師に、初心者を対象にした講座。受講生の中には受講後、JICA海外協力隊として活動した人、現在ネパール在住の人もいる。
講師:留学生、JICA協力隊員

[講座] テキスト
●基本例文と文字
●かんたんな文法
●ネパールのあれこれ情報

2015年の大地震はカトマンズ盆地の市街地、ソルクンブ地方の山岳地帯などに大きな被害をもたらした。これまでの事業をサポートしてくれた現地の方々を対象に支援を行った。

●支援者 /サパナのイベント活動をした日本メンバーたち
●受ける側/現地パートナー、来日イベントメンバー
●方法  /現地パートナーに支援金を送り、受ける人たちに手渡し
●用途  /仮設住宅建設費の一部、被災者食料等
●報告書 /支援側、受取側の領収、受渡書等を共有