標高5000mのマラソン大会

5月末、エベレスト山麓の高所で、マラソン大会がありました。

スタート地点は、標高5160mのゴラクシェプ、ゴールは写真のナムチェバザールで標高は3440m。水平距離で30km、標高差は1700mという、一般常識をはるかに超えた過酷レースです。

優勝者は、ライ族の男性でした。ライ族はシェルパ族と同じ高地民族ですが、外国人には両民族の見分けはつきません。

シェルパ族は、ヒマラヤ登山の隆盛に伴い、登山隊のガイド、荷運び、またそれらのビジネス化でおおきな収入を得るようになった民族です。また、登山客、トレッキング客との交流を通して、広く世界とつながりを広げた才覚ある民族です。一方、ライ族にはそういう才覚がありませんでした。その差は、大きく広がっているように見えます。

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