ヒマラヤ登山の後始末
エベレストのゴミ問題が、深刻化しています。
エベレスト登山口は、ネパール側とチベット側に、それぞれあります。チベット側では、今年から環境保護費というものを、一人200ドル取ることになったそうです。ヤク(牛を真っ黒にして大きくした感じ)を連れて行って、ごみを掃除するための費用だそうです。
また、ネパールでは登山者が排泄物8kgお持ち帰り、という規則が作られます。ヒマラヤ登山は偉業とも言われてきましたが、後始末のない偉業はいけません。
登山口に向かうエベレスト街道には、マニ車がたくさん作られています。マニ車とは、金属や木材で円筒を作り、その中にチベット語の経文を入れたものです。中心に軸を通して立て、回るようになっています。通りがかる人は、お経を唱えながら、円筒に手を添えて回します。回すとお経を読んだことになるという、チベット文化圏特有の仏具です。
写真のマニ車は木製で、直径60cmほどもある、とても大きなマニ車です。シェルパ族が多く済むこの地域は、ネパールの神聖なチベット仏教圏です。登山やトレッキング客のゴミ、汚物で汚してはいけませんよね。
ちなみにこれまでの登山料は次のとおり。
●ネパール側
7名以上のチーム…10,000ドル/人(120万円)単独登山…25,000ドル(300万円) ※この他ごみ処理費加算あり
●チベット側
2名以上のチーム…5,500ドル/人(66万円)単独登山…10,000ドル(120万円)