ブータン-幸せの国の民族浄化
写真は、ブータン王国の若き国王夫妻です。国民総幸福量という、ユニークな指標を持つブータン王国。国王夫妻の魅力とも相まって、あこがれの国となっています。
ブータンでは、17世紀ころから寺院建設や労働のため、ネパール人を受け入れてきました。しかし、1980年代から90年代に、ネパール系ブータン人の追放が始まりました。それは、今も大きな難民問題となっています。
そのような問題の上に、現在のブータン国70万人の幸せがある、という視点も忘れてはいけません。どこの国もやってきた、やっていることです。つまり、そういうことをしなければ成立しないのが「国」なんでしょうね。
ブータンが幸せの国を謳うのならば、幸せの国を作るために、なぜそういうことをしなければならなかったか、、ということも伝えるべき。それでなければ、民族浄化を進めている国と同じです。